120cmといえば、みなさんの中ではいわゆる「大型水槽」領域に入るのではないでしょうか。「120cm水槽で水草レイアウトをする予定だから参考にしてみたい」や「120cm水槽を買う予定はないけれどもどのようにレイアウトが完成されるか見てみた」という方向けに今回はまとめさせていただきました。
今回のレイアウトの様子は、2016年秋~2017年春にかけての様子と、少し昔のものにはなりますがアクアリストの方々に何かしら役に立つかとは思いますので、是非ご覧ください。
また、120cm水槽の予算がいくらかについてまとめた動画も公開しております。こちらも是非、合わせてご覧ください。
目次
120cmに使った機材の紹介
水槽本体:コトブキ水槽(120×45×45cm)
こちらの水槽はヤフオクの出品者さんから購入したものです。その為、詳しいメーカーの品名は把握できませんでした。出品者さんと自宅の距離が近かったため、家まで持ってきていただきました。

水槽台:出品者さんの手作り水槽台
こちらも水槽本体と同様、出品者さんから購入したものになります。木製の手作りの水槽とのことです。手作り感が満載でかつシンプルですが、メーカー製品に負けないくらいの強度を誇っています。
照明:コトブキ フラットLED1200
コトブキ製のLEDライトです。120cm水槽でしっかりと水草を育成したいのであれば、2灯使用することをオススメします。今回の水槽のレイアウトでも、実際に2灯使用させていただきました。
コトブキ フラットLED 1200 ブラック
寿工芸
価格 ¥18,500
フィルター:コトブキパワーボックスSV1200X
こちらもコトブキ製のものとなります。
パワーボックス SV1200X
寿工芸
価格 ¥15,267
底床:マーフィード コントロソイルパウダータイプ10L×5袋
水草育成用祖いるの中では群を抜いてコスパの良いソイルではないでしょうか。粒と大きさによってノーマルタイプ・パウダータイプ・スーパーパウダータイプの3種ありますが、今回はすべてパウダータイプを使用しました。
水質調整底床 コントロソイル スーパーパウダー 10リットル(黒)
マーフィード
価格 ¥2,016
120cm水槽での水草の育成環境
下記に水草を育成した際の成長環境をまとめました。ご参考ください。
●照明:コトブキ フラットLED×2灯 9時間点灯
●CO2添加:4滴/秒 9時間添加
●液体肥料等:ADAブライティK 15ml/日
使用した水草・生体
今回は凹型レイアウトで、有茎草をたっぷりと使用しました。
水草
・グリーンロタラ
・ロタラ・インディカ
・ロタラSP.セイロン
・ミリオフィラム・マトグロセンセグリーン
・ハイグロフィラ・ピンナティフィダ
・ミクロソリウム・ウェンデロフ
・グロッソスティグマ
生体
・カージナルテトラ 100匹
・ヤマトヌマエビ 50匹
・オトシンクルス 10匹
植栽~完成までの様子
セット直後
流木を組んで、セットした直後の様子です。後景には有茎草を、前景にはグロッソスティグマをこれから植えていきます。※通常であれば、注水を行う前に水草を植栽するのですが、今回は事情があり、先に水を満タンに入れてから、植栽となりました。

植栽後1か月
120cm水槽では、かなりの水草が必要となります。そのため、少ない量で植栽してからしばらくは下の写真のような、水草がスカスカな状態が続きます。成長の早い水草(ロタラなど)は、既に伸びており、特に右側のロタラSP.セイロンは爆殖しています。

植栽後2か月
長く伸びすぎた水草はカットし、密度の低い箇所へ植えていき、全体のボリュームを上げていっている段階です。徐々に水草がソイルを埋めつつはありますが、まだまだ時間がかかりそうです。

植栽後2か月半
背景のロタラがだいぶ伸びてきました。トリミングして余した水草を再度植えるという作業は必要がなくなるくらいの状態にはなってきています。前景のグロッソスティグマもソイルが見えなくなるほど地面を匍匐してきています。

植栽後3か月
全体的なボリュームがかなり増してきました。ロタラは右も左もかなり順調に成長中です。

植栽後3か月半
トリミングを行いました。背景のロタラですが、植栽時からかなり密に植えいていたのと、かなり匍匐して、枝分かれに新芽が出てきていたこともあり、一度トリミングしただけで、相当な密度でこれから成長しそうな予感がします。

植栽後4か月
予想通り、ロタラがかなりのボリュームで伸びてきました。ハイグロフィラ・ピンナティフィダやミクロソリウムも、高い密度で成長してきています。そして、カージナルテトラをこの時期に投入しました。

植栽後4か月半
再度トリミングを行いました。おおよそ完成に近づきつつあります。なんというか、水景に安定感がでてきました。カージナルテトラの状態も良好です。

植栽後5か月
ロタラのボリュームが最高潮になりました。他の水草の調子も問題なく、こちらの水景でひとまず完成です。あとは撮影を行い、コンテストに応募するのみ!

120センチ水槽の撮影
今回の撮影は、プロのカメラマンへ依頼させていただきました。クリア・黒・青3種の背景でそれぞれ撮影し、最終的には黒背景の写真をレイアウトコンテストに応募しました。
惜しくも入選までは届きませんでしたが、佳作を受賞することができ、今までで一番上の順位だったためとても満足しております。



バックを変えることで全然見栄えが違ってきますね。。ADAの世界水草レイアウトコンテストは、水槽内の表現が審査基準ではありますが、写真を撮った時の美しさも少なからず、というか、かなり影響してきます。たとえ素晴らしい作品が完成したとしても、映えない背景で撮影したり、写真が暗すぎたりすると、マイナスの対象となります。コンテストに応募する際は、是非そういった点も注意してみてはいかがでしょうか。
あまった水草はアクアネットで
こうして何度もトリミングをして、「余ってしまった水草を捨てるのはもったいない」と感じる方多いのではないでしょうか。そう思ったときは、是非フリマ機能が付いたアクアネットを利用してみてはいかがでしょうか。
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