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メダカの稚魚を最速で成長させる方法とは?
メダカの販売は繁殖が出来て初めて行うことができます。特に差がつくのがメダカ稚魚の成長スピードです。
なんと、プロのブリーダーの方の中には1シーズンで7世代まで累代している方もいるそうです。つまり、約1ヶ月で卵から産卵が始まる状態まで成長させているという驚異のスピードなのです。
今回は、メダカを最速で成長させる方法について記事にしてみましたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
1.メダカの飼育環境を整える
大きな容器で育てる
水の量が多いと、水温・水質が悪化しにくい
メダカを大きな容器で育てると、様々なメリットがあります。
飼育容器の水の量が多いと水温や水質が悪化しにくい為、メダカの突然死や病気を防ぐことができます。
飼育密度を下がりやすいので、健康的に育ちやすいという事にもつながるので、大きな容器で飼育するメリットは大きいのです。
大きな容器で育てると、身体が環境によって制限されないので大きくなりやすい
小さな容器で飼育していると、メダカは容器に合わせて成長が遅くなることが多いです。いつまで経ってもメダカが大きくならない場合は小さな容器で飼育していることが原因かもしれません。
過密飼育を避ける
酸素が少なくなり、酸欠になりやすい
つい過密飼育をしてしまうと、起こりやすいのが酸素が少なくなり酸欠になることです。
酸欠は死因にもなりますので、注意していく必要があります。
縄張りの範囲が狭くなるとメダカのストレスが強くなる
過密飼育で起こりやすいのが、縄張りの範囲が狭くなりメダカのストレスが強くなることです。
通常穏やかな性格のメダカですが、縄張りの範囲が狭くなってくるとストレスで周りのメダカを追いかけたりと健康的にも良くない状態となってしまいます。
メダカ飼育は2~3リットルに1匹程度が目安と言われていますので、
可能な限り過密にならないよう、大きな容器で飼育してあげるのが良いでしょう。
日光があたる屋外で飼育する
メダカは日光を浴びることで、健康になる
メダカは太陽の光が必須と言って良いほど、成長に影響を及ぼします。
メダカ専門店の方も日光を浴びたメダカはよく成長するとおっしゃっていました。
日光からの紫外線を浴びることで、ビタミンAやビタミンDなど健康に必要な栄養を生成できる
メダカが室外でよく育つ理由として、日光からの紫外線を浴びることで、メダカの成長に必要なビタミンAやビタミンDが生成するのが理由と言われています。
室内飼育の場合、このビタミンAやビタミンDが生成されにくいので、痩せ細りや病気の原因になってしまったりします。
日照時間のリズムや太陽の波長が影響するという説もある
他にも日照時間のリズムが自然環境なので一定であることや、太陽の波長がどうやらメダカの成長に関係しているという説もあるそうです。
メダカを太陽光でのびのびと飼育できるのは、成長に大きく影響する要因の一つなので可能であれば日が当たる場所で飼育するのが良さそうです。
水温を28℃くらいで維持する
メダカは温帯の生き物なので、2℃から38℃くらいまで生存可能と言われますが、最適な水温は25~28℃くらいと言われています。水温が低かったり高すぎたりすると、成長が鈍くなったりすることがある為、水温の管理には十分注意する必要があります。
特に夏場は少し油断すると、30℃以上まで上がってしまうことがあるので、半分日光が当たる場所に移動するなど注意が必要です。
2.メダカの飼育水を工夫する
グリーンウォーター
グリーンウォーターはメダカ飼育で重要な役割を果たします。
そもそもグリーンウォーターは植物プランクトンが大量発生して緑に見えるものなので、植物プランクトン自体が餌になるので常に食べれるメダカの餌となります。
更に、ミジンコや貝類の餌にもなったり、有害な窒素化合物なども植物プランクトンが吸収してくれるというメリットがあるので、稚魚の成長には特に重要となってきます。
デメリットは、酸素が足りなくなる可能性があることや、メダカが見えにくくなるので鑑賞的には良くない点があります。
PSB(光合成細菌)
PSBは光合成細菌といい、稚魚の餌や飼育水の浄化に使うことが可能です。
生きているバクテリアで、よくプロの方が稚魚の餌替わりにPSBを使われるそうです。
アミノ酸など成長に必要な栄養素を吸収できるので、稚魚が餓死してしまうのを防ぎ生存率を上げることが可能な優れものです。
3.メダカに与える餌を工夫する
ブラインシュリンプ
とにかく栄養価が高いので、成長速度に大きく差が出る
ブラインシュリンプはメダカの稚魚の生き餌として、非常に栄養価が高く成長速度に大きく差が出ると言われています。ブラインシュリンプを与えた稚魚であれば孵化から1ヶ月超えたあたりで産卵を始める個体が出てくるほど、大きく成長に影響するようです。
人口の餌よりも、圧倒的に食いつきが良い
ブラインシュリンプは生き餌なので、メダカの食いつきも非常に良く、普段合成した餌への反応が悪いメダカでも餌に食いつくほどです。
ブラインシュリンプ自体も非常に小さいので、メダカの稚魚のときから食べることが可能です。
餌にするまでの手間がすごく掛かる
ブラインシュリンプのデメリットとして有名なのが、餌として与えられるまでの工程に手間が掛かることです。一度孵化させてから、卵の殻を分類したあとに一度に与える分のみ分類する必要があります。
淡水では1時間ほどしか生きられない
ブラインシュリンプは、海水でないと孵化できない生物です。餌として淡水に入れたりすると1時間程度しか生きられないため、必要な分量だけ取り分ける必要があります。
水を汚しやすい
ブラインシュリンプは、生まれた後の殻や食べ残しの死骸で水が汚れやすいという大きなデメリットも存在しています。
ゾウリムシ
栄養バランスが優れている
生き餌は同じものを与え続けると栄養のバランスが崩れやすいというデメリットがありますが、ゾウリムシは栄養バランスが優れているという大きなメリットがあります。
比較的、培養や増殖させやすい
ゾウリムシの培養はとても簡単で、エビオス錠などがあればペットボトル内で増殖させられます。増やすのに手間がかからないという事は、毎日管理していく上で大切なことです。
大量死で水質悪化を招く可能性がある
ゾウリムシを水槽内の気温が上がりすぎた場合などに、突然大量に死滅することがあるのですが、その場合に死骸が水質悪化に繋がりメダカの稚魚にも影響を与えてしまうことがあります。
出来るだけ、食べ残しが水槽内に残らないように気持ち少なめで与えることが対処法となるようです。
ミジンコ
動物性プランクトンなので、栄養価が高い
ミジンコは甲殻類であり、動物性プランクトンなので栄養価が高く、繁殖に適した生き餌の一つです。
メダカの食い付きが良い(嗜好性が高い)
ミジンコはよく動くので、普段餌への反応が悪いメダカでも食いつきが非常に良いです。
動物性プランクトンのメリットの一つでもあります。
水を汚しにくい
ミジンコは、ゾウリムシなどとは異なり、メダカの飼育環境でも生き延びることが可能なため、食べ残した場合であっても水質を汚さないのもメリットの一つです。
継続的に増やすことが可能
ミジンコは一週間で10~100倍に増殖させることが可能なので、メダカの生き餌としては殖やしながら与えられる手間の面でも便利です。
生後一ヶ月未満の稚魚には適さない
ミジンコは生き餌の中ではサイズが大きい為、生後一ヶ月未満の稚魚などでは食べれない可能性が高いです。
ただし、ミジンコにも子供が生まれるため、そのような小さな状態であれば稚魚の餌として与えられるようです。
最速で育てる時に特に重要なのは「大きな容器」「ブラインシュリンプ」の2つ
小さい容器だと過密になりやすく、成長が緩やかになってしまうので必ず大きな容器にする
「最速で育てる」という観点でなくても、小さな容器よりも大きな容器をおすすめします。
小さい容器を使うと 過密飼育状態で成長が緩やかになってしまいますので、出来るだけ大きな容器での飼育をおすすめします。
ブラインシュリンプは圧倒的に栄養価が高いので「最速」を目指すのであれば必須
ブラインシュリンプの栄養価は、圧倒的に高いので「最速」を目指すのであれば必須事項となります。ただし、与えるまでに卵から孵化させたりと、中々に手間が掛かるためその点が大きなデメリットと言えるでしょう。
手間を掛けたくない!ブラインシュリンプの代替案
手間を掛けたくない人は、加工されているブラインシュリンプやミジンコなどで代用するがオススメ
ブラインシュリンプ最大のデメリットは、与えるまでに卵から孵化させたりと、中々に手間が掛かるためその点がデメリットと言えます。
代替案としては加工済のブラインシュリンプや生き餌の中ではミジンコなどで代用するのもおすすめです。
ただし、加工済ブラインシュリンプは餌として動きがないので、食いつき自体はやはり生き餌のブラインシュリンプほどではありません。
まとめ:最速で稚魚を育成する方法
「飼育環境」・「飼育水の管理」・「与える餌」この3つを意識して、稚魚を育ていくことが大切です。
まずは簡単なものから対処していくのが、オススメです。
余裕ができてきたら、活餌にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
楽しみながら上記3つを意識しながら、最速で稚魚を育成していきましょう。
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