メダカ

メダカの飼育場所に悩んだ時の決め方は?室内と屋外の特徴を解説!

屋外飼育

メダカの飼育の方法は「屋外飼育」「室内飼育」の2つがある

屋外の発泡スチロール容器

メダカの飼育方法は大きく分けて2つあります。一つはベランダや庭など部屋の外でメダカを飼育する「屋外飼育」、もう一つは部屋の中でメダカを飼育する「室内飼育」と言われています。

メダカは日本に生息する魚なだけあって、熱帯魚と異なり水温が1℃~40℃近くまでは生存できる魚と言われています。(実際には適温で飼育するようにしましょう)
その為、部屋の外で飼うことができることが大きな特徴となります。

室内と屋外、自分はどちらで飼育するべきか悩んでいる方は、それぞれケース別に解説していきますので、是非この記事を参考に読み進めていってください。

「屋外飼育」と「室内飼育」どちらが良いかは、住居環境によって変わる

メダカ飼育をするときに、屋外飼育と室内飼育で悩まれる方は多いと思います。そういった時に大切なのは「家の環境」です。

熱帯魚であれば、ヒーターやエアポンプの電源を確保しやすいこともあるので室内飼育を一択でお勧めできます。しかし、メダカ飼育は室内でも屋外でも、両方飼育していくことができるので一概には結論付けることができません。

ベランダや庭が無い方は室内飼育が現実的な選択肢になると思いますし、屋外で飼育できる環境を持っている人は屋外飼育が選択肢に入ってきます。

室内は狭くて厳しいけど、ベランダならスペースが確保できる!という方もいると思いますので、まずは室内VS屋外と考えるよりも、自分の住む環境を考慮した上で考えていくことをお勧めします。

メダカの屋外飼育に向いている人とは?

屋外飼育の例

飼育スペースが広い、多くの品種を飼育・繁殖したい

庭や広いベランダ、土地が別に確保できるなど飼育スペースが広い方、メダカの繁殖や様々な品種を飼育していきたい志向の人は屋外飼育が向いています

メダカは産卵シーズンになると、多いときは毎日10個ほど卵を産むことがあります。その為、室内飼育や狭いベランダで飼育していると、一瞬で飼育スペースが埋まってしまう事が多いので、数を増やしていきたい人は基本的に屋外飼育をお勧めします。

ただし、室内でも部屋に十分なスペースがある場合や、うまく棚などを使いメダカ水槽を並べることでも対応できる場合もありますので、その点は自分の家の環境と相談して決めていきましょう。

機材は少なく、管理の手間は最小限にしたい

ヒーターや水温計、エアポンプやフィルター、難しくて分からないし出来るだけ手間を減らしてメダカを飼育したいという方は、屋外が飼育が良いでしょう。屋外では容器と水があれば最低限飼育することも可能です。

夏場や冬場は水温管理に気を配る必要がありますが、照明器具のオンオフなども必要が無い為、管理の手間は室内管理よりも少ないのが大きなメリットと言えます。

自然のサイクルに合わせて、健康に飼育したい

メダカの主なシーズンは暖かくなってくる3月〜寒くなり始める11月頃までと言われています。冬に繁殖などはせず、自然のサイクルと合わせて冬眠状態にして春まで楽しみに待つという方は屋外飼育が向いているでしょう。

屋外飼育の場合は、メダカの健康や成長に重要な日光に当てながら、餌代わりになる植物系プランクトンを含むグリーンウォーターで管理することで大きく、健康な個体を管理しやすいという事も屋外飼育の最大のメリットと言えるかもしれません。

◎このような人が屋外飼育に向いています!

・屋外のスペースも確保でき、多くの品種を飼育して繁殖も考えている

・機材購入費は抑えたい、管理の手間もできれば最小限にしたい

・冬眠させても良い、自然の季節のサイクルに合わせて健康に飼育したい

メダカの室内飼育に向いている人とは?

ガラス水槽

飼育スペースが狭い、少数で飼育したい

庭やベランダが無く、さらに部屋の中の飼育スペースも狭いという人や、好きなメダカだけ飼育したい、品種数は少なくても良いという人は室内飼育がお勧めです。

増やしていく予定も無く、大好きな一つの品種を大切に育てていくのもメダカ飼育の楽しみでもあります。
ボトルアクアリウムや水槽、ビオトープのレイアウトにこだわり、鑑賞に力を入れていくのもメダカの楽しみの一つです。

機材購入や多少の手間を掛けても、水槽レイアウトをこだわりたい

多少の手間や設備にお金を掛けても、理想の水槽レイアウト、テラリウム、ボトルアクアリウムなどビオトープよりも水槽系のレイアウトにこだわりながら管理していきたい人は室内飼育もお勧めです。

こだわった水槽レイアウトを室内でいつでも眺められるのは、室内レイアウトならではの楽しみ方です。

一年中メダカを鑑賞・繁殖して楽しみたい

室内飼育最大のメリットは冬場でもヒーターを使い、冬眠させずに楽しむことができる事です。しっかりと水温管理と照明時間を管理していけば、なんと冬でも産卵をさせることも可能です。

冬の寒い時でも室内ならば、メダカを鑑賞したり繁殖できたりするので、オフシーズンが無く楽しめます。
水質管理の難しさや、冬眠させない個体と比べて寿命が短くなるなどのデメリットもあるので注意しながら楽しみましょう。

◎このような人が室内飼育に向いています!

・屋外にスペースが無く、品種数は絞って少数で飼育する予定

・機材購入費や手間をかけても、水槽レイアウトをこだわりたい

・冬も含めて一年中メダカを鑑賞・繁殖していきたい

屋外でのメダカの飼育方法

睡蓮鉢

睡蓮鉢睡蓮鉢は省スペースで楽しめるので、ベランダでの飼育にも向いています。

特徴

メダカ飼育でイメージする方も多いのが睡蓮鉢です。 赤玉土と浮草を浮かべるだけでも、和風な雰囲気を楽しむことができます。

主に必要な用具

  • 睡蓮鉢(約1000~2000円)
  • 赤玉土(約100~500円)
  • 水草(約200~1000円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約1,300~3,500円程度

プラ容器(プラ舟)

プラ容器プラ容器(プラ舟)は低価格で入手でき、多くのブリーダーの方も使う繁殖に適した容器です

特徴

プロのブリーダーさんもプラ容器で繁殖している光景を良くみるくらい、手軽に用意できて万能な容器です。ビオトープにしても楽しめるので、人気のある容器です。

主に必要な用具

  • プラ容器(約1000~2000円)
  • 赤玉土(約100~500円)
  • 水草(約200~1000円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約1,300~3,500円程度

発泡スチロール

発泡スチロール容器発泡スチロール容器は水温の変化に強い、優秀な容器です。黒の容器もメダカ専門店で売っている場合があります。

特徴

初心者の方は印象が悪いかもしれませんが、メダカ飼育用の発泡スチロールは水温変化の影響を受けづらくなる、優秀な容器です。ビオトープにしても楽しめるのでお勧めです。

主に必要な用具

  • 発泡スチロール(約0~500円)
  • 赤玉土(約100~500円)
  • 水草(約200~1000円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約300~2,000円程度

室内でのメダカの飼育方法

ガラス水槽

 
ガラス水槽ガラス水槽はメダカを横から眺められるのが最大の魅力です

特徴

ガラス水槽での飼育は初心者にもお勧めの飼育方法です。ネイチャーアクアリウム風、和風レイアウト、自由度が高いのも魅力です。

主に必要な用具

  • ガラス水槽(約1000~3000円)
  • ソイル(約700~2000円)
  • 水草(約200~1000円)
  • エアポンプ(約1000~2000円)
  • 照明器具(約2000~5000円)
  • 水温計(約200~500円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約5,100~13,500円程度

テラリウム水槽

特徴

小さな水槽に、自然環境を再現できるのがテラリウム水槽の魅力です。少し上級者向けですが、陸上と水中両方の世界が楽しめるのはテラリウムならではと言えます。

主に必要な用具

  • テラリウム水槽(約2000~5000円)
  • ソイル(約700~2000円)
  • 水草(約1000~3000円)
  • 流木または石(約1000~2000円)
  • エアポンプ(約1000~2000円)
  • 照明器具(約2000~5000円)
  • 水温計(約200~500円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約7,900~19,500円程度

ボトルアクアリウム

ボトルアクアリウムボトルアクアリウムは小さな上にインテリア性も高く、鑑賞していて楽しい飼育方法です

特徴

小さなアクアリウムの世界をボトルに閉じ込めるような感覚が堪らないのが、ボトルアクアリウム。意外と水質管理が難しいですが、インテリア性も高くおしゃれなのが魅力です。

主に必要な用具

  • オーバル水槽(約1000~2000円)
  • ソイル(約700~2000円)
  • 水草(約200~1000円)
  • エアポンプ(約1000~2000円)
  • 照明器具(約2000~5000円)
  • 水温計(約200~500円)

メダカ飼育に必要な用具の合計費用

約5,100~12,500円程度

有名ブリーダーは屋外飼育の人が多い

屋外での繁殖春から夏にかけては屋外の容器で毎日のように産卵します

大量にメダカを繁殖し販売するような、メダカ専門店のブリーダーなどは屋外の日当たりの良い土地や、大きなビニールハウスにプラ容器を並べ品種ごとに繁殖していくことが多いようです。

大量に繁殖させる場合、一つ一つの設備にお金を掛けにくい事や、栄養豊富なグリーンウォーターでの飼育や日光に当てることでの健康的な飼育がしやすいこと、広い容器で大きく丈夫なメダカにしやすい事が理由だそうです。

有名ブリーダーさんの専門店に訪問した際にも、メダカは日光に当てることで健康になるので出来るだけ屋外飼育をお勧めしているとの事でした。

室内飼育で一年中繁殖しているブリーダーもいる

室内ブリーダー室内でも水質・水温・照明繁殖することができます。

街中のメダカ専門店などでは、室内飼育のみで冬も含め一年中繁殖を行っているブリーダーもいるようです。

室内であれば、メダカの生産数が減る冬場でも、供給できる事が強みで次のシーズンに向けての新しい品種の準備を行うこともできます。

屋外に比べて、人工の照明での管理になるため、やせ細ったり、病気になることが多く、一般的に手間の多さや管理の難易度が高くなるなどのデメリットもあります。

お互いメリットとデメリットがあるので、自分の好みのスタイルで飼育しよう

「屋外飼育」をする場合、大きな飼育スペースの確保のしやすさ、自然の日光やグリーンウォーターで健康に管理しやすいこと、必要な器具の費用が安いことがメリットです。

「室内飼育」をする場合は、狭い飼育スペースでも飼育できることや、美しく見せる為のガラス水槽を使いやすいことなど、レイアウトの幅を広げやすいことがメリットです。

様々なメリットやデメリットが存在しますが、結論としては自分の住む家の環境と、自分が目指したいスタイルを考えてメダカの飼育環境を室内飼育か屋外飼育か判断していくのが間違いない選び方です。

メダカの楽しみ方は十人十色なので、自分の環境とスタイルを大切に最大限楽しんでいけるようにこの記事を参考にしていただけると幸いです。

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SunanekoTV
Web制作会社でWebディレクターをしています。もうすぐ6年勤務。 個人事業として、動画制作やWebライティングに没頭中。Youtubeでは、会社員向けのめだか副業シリーズを配信。お気軽にフォローして下さい! 多趣味人間で今はメダカが激アツ。