今回は、オススメ有茎草を5つ紹介していきます。14年間アクアリウムを行ってきた本コラムのライター独自の見解が含まれます。個人によって意見が左右される場合がありますので、そちらご了承の上、ご覧いただければと思います。
目次
そもそも有茎草とは??
有茎草(ゆうけいそう)とは名前の通り、「茎(くき)の有る水草」のことです。茎の節から葉を伸ばし、 草全体が水面に向かってまっすぐ、 あるいは斜めに伸びる水草の総称です。有茎水草という分類に対して、 短い茎から葉が広かり、 根から直接葉が伸びているように見える水草を「ロゼット状水草」と分類することが多いです。有茎草の特徴は、節から発芽することができ、 この節から新芽を展開することが可能です。
水槽内で育成、株を増やしながら、レイアウトを楽しんだり、有茎草の成長をコントロールすることができます。水草の仲間では有茎水草の仲間が最も種類が多く レイアウト水槽では欠かせない存在です。種類も豊富で、密に植えれば植えた分だけ、群生となり成長し、美しい雰囲気を作り上げることができます。
有茎草の選定基準
今回5つ選ばせていただいた選定の基準は下記4点です。
●レイアウト適正
水草を使ったアクアリウムのレイアウトに適するものかを基準とします。美しい色・育てやすい水草でも、レイアウトに向いていない水草は基準より低くなります。
●汎用性
水草レイアウトのする際の汎用性が高いものか。様々なレイアウトにも使いやすければ使いやすいほどポイントが高いです。
●育成が比較的容易か
水質の影響を受けずに、簡単に育てられるかを基準にしています。
●水草の状態維持が容易か
育成自体が簡単でも、長期維持に向いていなければなりません。長持ちしやすい水草はポイントが高いです。
以上を基準として、さっそく有茎草を紹介していきたいと思います。
グリーンロタラ
グリーンロタラといえば、有茎草の中では定番中の定番。人気の高い水草です。レイアウトの汎用性が非常に高く、初心者がレイアウトする場合でも、プロがレイアウトする場合でもかなり頻繁に使用されます。
飼育も比較的簡単で、そこまで好条件でなくとも、ある程度成長はします。強い光とCO2を十分上げれば、水質にそこまで左右されずに猛スピードで成長していきます。基本的に上に成長していきますが、光の加減によっては匍匐しやすいので、その分枝芽が増え、トリミングをするたびにグリーンロタラの密度が増えて美しい群生を作り出すことが出来ます。
育成条件まとめ
光量:普通〜強め
CO2:少なめ〜普通
水質:あまり左右されない
成長速度:早い
ロタラ・インディカ
グリーンロタラ同様、人気の高い水草です。初心者向けの水草でもあり、CO2や光量が少ない場合でも枯らすことなく育てることが出来ます。ただし、好条件であればあるほど、ロタラインディカは美しく姿を変えていきます。
光量が多く、肥料もしっかり与えた場合はこれぞと言わんばかりの美しい赤色に成長し、葉の裏には美しい気泡が姿を表します。光量が少ない場合は、黄味がかかった色になります。有茎草メインのレイアウトでは、後景草の群生のアクセントとして、この水草が多く使用されます。逆に、1つのレイアウトに多用し過ぎると、赤すぎて重苦しい雰囲気を感じさせてしまう為、注意が必要です。
育成条件まとめ
光量:普通〜強め
CO2:普通
水質:あまり左右されない
成長速度:早い
ロタラ・マクランドラグリーン
グリーンロタラやロタラインディカに比べると、葉が大きめのロタラとなります。また、葉の色自体はイエロー〜グリーンですが、葉裏部分は赤みがかかった色をしており、上手く成長した場合は、パステルカラーの色味に近い可愛らしさを出しながら葉を展開します。そして、葉が大きい分、葉の裏から放たれる気泡の大きさも通常のロタラとは違い、光合成をしている時のマクランドラグリーンはなんとも言えない美しさがあります。
しっかりとした光量・CO2があれば比較的早く成長し、トリミングをすればするほど密な群生を作り出すことが出来ます。
育成条件まとめ
光量:普通〜強め
CO2:普通
水質:弱酸性〜中性
成長速度:早い
ロタラ マクランドラ グリーン (水上葉)(無農薬)(5本)
charm
価格 ¥800
ミリオフィラム・マトグロセンセグリーン
この水草の特徴はなんといっても繊細な葉の形です。雪の結晶のような形で美しいグリーンの葉が展開されます。大きめの葉である為、小型水槽で使用するには少し難しいですが、60センチ以上の水槽では多用しているアクアリストも多いです。トリミングを行えばしっかりした群生を作ることができますが、茎が細く、そこまで強くはない種類の水草のため、定期的に植え替えは必要かと思います。
育成条件まとめ
光量:普通〜強め
CO2:普通
水質:弱酸性〜中性
成長速度:早い
ハイグロフィラ・ピンナティフィダ
最後はこちらの水草。今までの4種類とは違い、ハイグロフィラ・ピンナティフィダは土に植えても、流木や石に活着させても成長するという特徴を持ちます。そのため、前景ではそのまま土に植えてレイアウト、中景に使う場合は流木の繋ぎ目を隠しながら活着させるなど、非常に幅広く使用することが出来ます。
光量や、光の成分によって葉の色がかなり左右されます。赤系の周波が多いライトでは赤みがかかった姿に、緑系のライトでは茶色い葉を展開します。古くなった葉は藻類に侵されやすいため、こまめにカットすることが、ハイグロフィラ・ピンナティフィダを美しく保つポイントとなります。
育成条件まとめ
光量:普通〜強め
CO2:普通
水質:あまり左右されない
成長速度:普通
(水草)ハイグロフィラ ピンナティフィダ(無農薬)(3本)
価格 ¥2,561
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