だんだん寒くなり、特に朝は冷え込み始めるこの季節。水温も下がってきて、このままでは水草にも影響が出てしまうのではないかと、皆さん思っているのではないでしょうか?今回は、そんな寒い季節での水草の管理方法について解説してきたいと思います。
目次
冬場の水槽内の水温管理はどのようにおこなうの?
肌寒くなり、部屋の温度が下がってくると同時に水温も下がってきてしまいます。そう行った時はどのようは対処をすれば良いかについて見ていきましょう。
日常の冬場の水温管理
水草の育成に適している水温はおよそ24〜27度とされています。水草の種類にももちろん寄りますが、一般的に販売している水草はおおよそこれくらいの温度で育成できます。そして、冬になると外気温が下がるとともに水温ももちろん下がってきます。
結果から言いますと、15度くらいまでであれば、水草が枯れることはあまりありません。品種によってデリケートな水草は溶けてしまう場合がありますが、基本枯れ枯れ状態になってしまうことはありません。
ただし、あくまでこれは「水草が枯れない」だけであり、水草が15度であっても元気に成長するという意味では決してありません。茎や根、葉が細くなったり、冬に入る前は濃い緑色をしていたのに、色褪せてしまう状態が続いたりします。また、一旦こうした状態になってしまうと、なかなか復活することが難しくなる場合があります。
このような状態に陥る前には、まずは水温を毎日計測して管理を行い、水槽用のヒーターを設置することをオススメします。ヒーターを使用すれば、常に水草が好む25度前後に調整することができます。
ヒーターを使用する際は、必ず製品に同梱の説明書をご確認の上、使用方法をしっかりと守りましょう。間違った使い方をすると、発熱や漏電の恐れがあります。
メンテナンス時の水温管理について
メンテナンス時は、水槽の水を抜いて、新たに水を入れ替えるかと思います。夏はおおよそ新しく入れ替える水と水槽内の水に温度差は無いかとは思いますが(地域による)、冬場はそうはいきません。
新しく水道から出る水は冷たく、水温にかなり差があり、そのまま水を入れると、水槽の温度も急激に下がってしまいます。水草や、水槽内の生体の状態を考えるのであれば、水温をあらかじめ調整した、水槽の温度に近い水を入れると良いでしょう。もし、調整が難しいのであれば、メンテナンス終了後はすぐにヒーターのスイッチをONにして、なるべく早く水温を戻してあげましょう。
水槽掃除を行う際は、必ずヒーターの電源をOFFにしておきましょう。水が浸っていないまま空焚き状態のままですと、故障の可能性がかなり高くなります。水上でヒーターをつけっぱなしにしただけで一発アウトになってしもうことも。故障してしまうと、予期せぬところで急に発熱して水槽内がぬるま湯状態になったり、発火する事もあります。ヒーターの取り扱いにはくれぐれもご注意を。
最近のヒーターでは、空焚き防止機能が付属した製品も販売されております。ただし、気を緩めずに、ヒーターの管理には十分注意しましょう。また、ヒーターを設置したのはいいが、実際に今水温が何度なのかをしっかり把握するため、水温計も必ず設置しておくようにしましょう。
冬場に水上葉は育てられるの?
トリミングしてカットした水草がたくさんあまり、水上葉として育てたいけれども、冬の寒い季節は育てられるのか疑問に思う方が多いかと思います。そのあたりについても解説していきます。
冬の水上葉の成長は正直難しい
冬の水上葉は、あまり期待しない方が良いでしょう。屋外で新たに鉢を用意して、砂を敷いて、トリミング後の水草を植えたとしても、なかなか新芽が出てきません。また、冬場は地域によってはかなり湿度が下がるため、乾燥に弱い水草は成長しないどころか、どんどん萎れていってしまいます。暖かい春・夏の季節にぐんぐん育っていた水上葉を枯らさないように、こまめに水を足したり、霧吹きをしてあげるなどして枯らさないようにすることが精一杯です。
屋内での水上葉の管理については、室温を春・夏頃の温度をキープして、光のよく当たる場所であれば成長させることは可能です。水上葉において大切な要素は「温度」「湿度」「光量」となります。他にも肥料など細かい条件はありますが、基本はこの3つの条件が良ければ、育てられる可能性は十分にあります。
冬は水中で水草をたくさん育てて、春から水上葉を
冬から水草を水上葉に展開しようとすることはなかなか困難です。「春・夏の季節にたくさん育てて、その水草を冬になったら水中に植え替える→再び暖かくなったら水中葉の余ったものを水上葉として育てる」といったパターンで水上葉・水中葉を毎年回していく流れを作っていくと、新たに水草を買い足す必要もなくなります。季節によって水草の違った姿を無限に楽しめるため、オススメです!
余った水草はアクアネットに出品しよう!
冬場にトリミングで余ってしまった水草たち。水上葉として育てるのも難しいし、捨てるのももったいない。そんな時は、アクアネットを利用してみるのはいかがでしょうか?アクアネットにはフリマ機能が備わっており、余った水草を販売することが可能です!
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