今回は水草のトリミング方法について解説していきます。水草の中にも数多くの種類があり、一括りに水草トリミングと言っても、ポイント・注意すべき点はさまざまあります。そこで、今回は「有茎草」の種類にしぼって解説していきます。
目次
有茎草とはどんな種類の水草?
有茎草(ゆうけいそう)とは名前の通り、「茎(くき)の有る水草」のことです。茎の節から葉を伸ばし、 草全体が水面に向かってまっすぐ、 あるいは斜めに伸びる水草の総称です。水槽内で育成、株を増やしながら、レイアウトを楽しんだり、有茎草の成長をコントロールすることができます。水草の仲間では有茎水草の仲間が最も種類が多く レイアウト水槽では欠かせない存在です。種類も豊富で、密に植えれば植えた分だけ、群生となり成長し、美しい雰囲気を作り上げることができます。
なぜ水草水槽ではトリミングをすべきなのか
水景の見た目を美しく保つため
どんな風景にも言えることではありますが、植物が伸びっぱなしの状態では不格好になってしまいます。花壇の花や庭の草木、盆栽をカットしてしっかり手入れを行う事と同様に、水槽の水草もトリミングを行い、スッキリさせることが必要です。
トリミングを重ねるごとにボリュームが増すため
水草(特に有茎草)は、トリミングを行えば行うほど水草どうしの密度が上がり、ボリュームが増してより美しく見えるようになります。具体的には、カットした水草の頂点から新たに新芽がいくつか出てきて、そこから成長していき、また新芽だったところをトリミングすると、さらに新芽が出てくる、といった事を繰り返すことにより、美しい群生が作り上げられます。
水の循環を保つため
水草が伸びすぎて、多くなってしまうと、水の巡りが悪くなります。通常であれば水槽内の隅々まで届く水が、水草が邪魔をして届かなくなり、届かないところから水質悪化の原因になります。その結果、藻類も発生しやすくなることも。。特に小型水槽の場合は、水草が水槽内を占める割合が高くなるスピードが速い為、よりトリミングの頻度を多くしなければなりません。
水草をトリミングするタイミングはいつ?
ある程度繁殖してある程度ボリュームが増えてからが良いです。また水質に変化が出始めた時は、トリミングをすべきタイミングとなります。具体的には、水草が増えてきて水の巡りが悪くなることが原因で藻類が発生し始めたり、水面の油膜が増えてきたりといった場合が挙げられます。
実際に水草をトリミングしてみた
今回は、今育成している水草水槽のトリミングの様子をまとめてみました。どういった構図で、どういった順番で行うのが良いのか、など解説していきます。
トリミングの基本バランス
美しくトリミングするための理想的な構図は左右のバランスがおおよそ3:2になるようにカットしていくことです。水景とは、自然をイメージして作られることを前提にいており、左右対象の構図でレイアウト・トリミングしてしまうと、人工的に感じられ、自然観を損なってしまいます。中心から、ほんの少し重心をずらすことにより、より自然感が増して感じられます。
トリミングの順番
どこからトリミングをすべきかは、水槽のレイアウトによります。写真のような、ほとんど有茎草メインのレイアウトの場合は、面積の大きい後景草から行っていくのが良いでしょう。左右どちらからカットを始めても良いのですが、右利きの場合は、トリミング用のハサミを左の方が入れやすい為、左から行うのが一般的です。左をトリミングをしっかり行った後、次は右のブロックをトリミングし、もう一度左側も見直して、微調整をしながら整えていくと良いでしょう。
後景草をトリミングし終えたら、前景も整えていきます。こちらはニューラージパールグラスになります。成長が進み、ボリュームが出てくると縦の厚みが増していきます。そのため、ニューラージパールグラスの下の方へは光、CO2、液肥が回らなくなり、水の巡りも悪くなるため、このままだと隠れた部分が枯れてきてしまいます。そのため、こちらも定期的にカットしていきましょう。
↑トリミング前と完了後の様子
トリミング後のメンテナンス
カットしたクズはしっかりと網でかき集めよう
カットして出てきた水草のクズは、フィルターに吸い込まれてしまうと、目詰まりの原因となります。網で出来る限りすくってから、フィルターを稼働を再開させましょう。
トリミングしたクズを捨てる場合必ず燃えるゴミへ
トリミングした水草は、基本的には外来種のものが多いです。カットしたものをそのまま下水に流す、または池や川に捨てる行為は絶対にしないでください。ビニール袋に入れ、燃えるゴミに捨てましょう。
トリミングして余った水草はアクアネットで!
トリミングをして、燃えるゴミにして捨てるのはもったいないし、水上葉として育てるスペースも無いし。。とお困りの方、アクアネットでは余った水草を販売してみるのはいかがでしょうか?
アクアネットであなたの生体を販売しよう!
アクアネットは2020年4月にオープンしたばかりの、アクアリストが集うサービスです。水槽のレイアウト写真投稿やフリマ機能をメインに、早くも利用者が続々と集まっています。
アクアリウムに興味があるユーザーだけが集まるサイトなので、一般的なフリマサイトよりも狙ったターゲットにアピールしやすいのが特徴です。
出品手数料も、他フリマサービス等と比較しても圧倒的に安いので、アクアリウム関連商品を出品するなら絶対にアクアネットがお得&オススメです。
生体や卵、水草などアクアリウムに関するものなら誰でも簡単に出品できます。