水槽立ち上げ

ヤマトヌマエビが水槽のコケをどれだけ食べてくれる?

水槽にコケが生えてしまい、どうすればいいか分からない!という方に、今回はコケ取り生体の中でもかなり重宝されるヤマトヌマエビを紹介します!また、実際にどれだけ水槽に入れればコケを食べ切ってくれるかを試した項目もありますので、ぜひ最後までご覧ください。

ヤマトヌマエビとは

ヤマトヌマエビ(大和沼蝦、学名:Caridina multidentata)は、エビ目(十脚目)ヌマエビ科に分類されるエビの一種です。

食性

基本的には雑食性で、藻類、小動物、生物の死骸など何でも食べます。

分布

日本での分布域は日本海側は鳥取県以西、太平洋側は千葉県以南の西日本とされています。海で生活する幼生期に、海流に乗って分散するため分布域が広く、海洋上に孤立した島の小河川にも生息しています。

繁殖

成体飼育自体は、淡水で可能ですが、幼生時代は汽水または海水でないと成長しないため繁殖させるのは難しいです。

参考 Wikipedia『ヤマトヌマエビ』より

ヤマトヌマエビの飼育

水質には敏感で、温度変化や、水中の酸素濃度などに反応しやすいです。逆に言えば、ヤマトヌマエビの活動の様子で、『今水質が良くない』と分かるくらいかなり敏感な生体です。変化の大きさによっては、あんなにたくさん水槽に入れたのに、朝起きたら大量死しているなんてこともあります。新たに水槽に迎え入れる際は必ず水合わせを念入りにしてから入れることをお勧めします。

また、上記にもありますが、コケ以外にもあらゆるものを食べます。魚の死骸や、自分が脱いだ抜け殻、魚のエサも有れば食べてしまいます。そのため、そちらばかり食べてしまい、コケを食べてくれないということもあります。熱帯魚を一緒に飼っている場合は、余すことなく熱帯魚だけにエサが行き渡るように、ヤマトヌマエビが食べすぎないようにすると良いでしょう。

ヤマトヌマエビの購入可能場所

アクアリウムショップでヤマトヌマエビを購入

エビの管理が行き届いており、もちろんお店にもよりますが、プロが仕入れて管理をしている為、安心して買うことが出来ます。

ホームセンターでヤマトヌマエビを購入

熱帯魚コーナーがあるホームセンターではおおよそヤマトヌマエビも商品として水槽に入れてあります。そこまで値段が高くはなく、お手頃に手に入ります。買う前には、ヤマトヌマエビの様子(隠れずに、何かついばんで活動をしている状態かなど)をしっかり見てから購入しましょう。

ネットショップでヤマトヌマエビを購入

費用面で1番パフォーマンスが良いのはネットショッピングです。大量に購入すればするほど安く手に入ります。最近のネットショッピングでは、梱包・発送に関してしっかりと対策がされており、死着しないような工夫をされていることがほとんどです。とはいうものの、環境の変化に敏感なヤマトヌマエビで有れば、家に到着するまでに何匹か死んでしまっているケースも可能性としてあります。

実際にコケの生えた水槽にヤマトヌマエビを入れてみた

今回は60センチ水槽に15匹のヤマトヌマエビを入れてみました。投入前と後でどのように変化が起こるのか比較しています。

ヤマトヌマエビを入れる水槽の状態

下記写真のような状態になります。レイアウトを少し変更し、盛土を追加で行ったことにより、水中内の栄養バランスが崩れてこのようなコケが発生したと考えられます。主に糸状のコケが溶岩石にビッシリと生えており、水換えを行うだけではなかなか消えません。

ヤマトヌマエビ投入後

投入直後からこのようにコケの多いところに集まり、早速食べています。この調子であればすぐに食べ切ってしまいそうです。

ヤマトヌマエビ投入1週間後

投入から1週間後の様子になります。下の写真のように、綺麗になくなりました。このレベルのコケであれば、15匹もいればしっかりと食べ切ってくれます。

ヤマトヌマエビ以外にもコケを食べてくれる生体を紹介!

今回は糸状のコケを食べてくれましたが、場合によっては、固いコケ・食べづらいコケがあり、ヤマトヌマエビには向かないということもあります。除去したいコケに合わせて、生体を水槽に投入することをお勧めします。一部ではありますが、下記がヤマトヌマエビ以外にコケを食べてくれる生体の一覧となります。

●オトシンクルス→水槽のガラス面に付着する斑点状藻など
●石巻貝→糸状藻・水槽のガラス面に付着する斑点状藻など
●サイヤミーズフライングフォックス→茶ゴケ・糸状藻・黒髭藻など
●ミナミヌマエビ→アオミドロ、ヒゲ状藻など

まとめ

このように、生体を使って水槽管理を行い、綺麗な水を維持するということも一つの手です。美しい水槽になれば、より一層アクアリウムに対する関心も深まるかと思います。

また、自分で管理した愛着の湧いた水槽をSNSなどにアップして共有するのも一つの手です。アクアネットでは、ユーザーが家で飼っている生体や水草の様子を閲覧できるとともに、ご自身でも水槽の写真をアップしてシェアすることができます。

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水草をこよなく愛する。全世界に広めたい。/アクアリウム歴15年アマ/水草プレゼント企画定期的にやっています。