先月に引き続き、2020年7月時点で、高値で販売されているメダカをヤフオクで調べてみました!
今回はなんと、有精卵・稚魚・成魚の3分類での集計を行ったので、前回よりも精度の高いメダカ相場情報になっていると思います。
あくまでヤフオク落札価格のデータを集計した参考値ですが、人気のメダカが気になる人や、メダカ販売している方の参考になればと思います。
目次
2020年7月人気メダカの相場(ヤフオク落札価格)
2020年7月時点での、人気メダカの相場をヤフオクの落札価格から調査してみました。
今回は記事執筆日2020年7月20日より30日以前のヤフオクの落札価格のデータを参考にしています。
・大まかな相場目安となる、「平均落札価格」
・販売された中で最大価格である、「最高落札価格」
・販売された中で最小価格である、「最高落札価格」
上記3つの、気になる価格をまとめています。
※販売する条件が完全には統一されていないので、誤差についてはあらかじめご了承ください
【メダカの相場】有精卵
6月中旬から7月中旬にかけての30日間に取引された、有精卵の中で一番平均価格が高かったのは「月華」となりました。
王妃・王華・月華は安定して高い価格で取引がされているようですが、王華の有精卵の流通量が増えてきたように見えるので、近いうちに価格が下落するかもしれません。
メダカ名 | 有精卵の相場 | ||
---|---|---|---|
平均 | 最低 | 最高 | |
王妃 | 4,449 | 2,200 | 21,500 |
王華 | 3,837 | 1,100 | 9,800 |
月華 | 7,258 | 1,500 | 14,250 |
忘却の翼 | 2,492 | 720 | 6,100 |
黒百式 | 670 | 300 | 1,500 |
サファイア | 2,842 | 710 | 11,500 |
ブロンズ | 1,077 | 310 | 13,000 |
鱗光 | 828 | 260 | 2,200 |
グリーン | 取引無し | 取引無し | 取引無し |
極墨三色 | 3,666 | 1,200 | 6,700 |
【メダカの相場】稚魚・若魚
稚魚・若魚については「王妃」が6月に続き平均価格で高い数値を維持しているようです。人気が依然として高く、流通が極端に増えている印象もないので今後も価格を維持していくように見受けられます。
やはり、王華あたりは先月と比べ、平均価格に加えて最低価格も下がってきている為、下落傾向にあると言えるでしょう。
その他注目すべき品種はサファイアですが、流通量が増えているものの、最低価格の大きな値崩れはしていない事から人気の高さが流通量を上回っているように見受けられます。
メダカ名 | 稚魚・若魚の相場 | ||
---|---|---|---|
平均 | 最低 | 最高 | |
王妃 | 36,369 | 13,000 | 76,000 |
王華 | 13,448 | 4,100 | 66,050 |
月華 | 20,715 | 15,500 | 36,500 |
忘却の翼 | 15,030 | 1,300 | 51,000 |
黒百式 | 4,110 | 898 | 8,750 |
サファイア | 17,217 | 5,750 | 38,500 |
ブロンズ | 4,564 | 510 | 14,000 |
鱗光 | 2,830 | 565 | 16,000 |
グリーン | 取引無し | 取引無し | 取引無し |
極墨三色 | 23,700 | 20,501 | 26,100 |
【メダカの相場】成魚・種親
一番気になるメダカの種親・成魚については、6月から引き続き、王妃・サファイアが高い価格を維持しているようです。
今月、一番の注目品種「グリーン」がなんと驚愕の平均値で133,666円という高価格を叩き出している模様です。
調べてみると、有名な垂水さん作出のメダカとのことなので、今後人気が爆発する可能性が高い注目品種です。
忘却の翼、ブロンズあたりは価格が下がり手に入りやすくなってきた印象です。極上のものであれば両品種ともに、3万円前後で取引されているメダカもいるようです。
メダカ名 | 成魚・種親の相場 | ||
---|---|---|---|
平均 | 最低 | 最高 | |
王妃 | 67,453 | 51,000 | 132,000 |
王華 | 取引無し | 取引無し | 取引無し |
月華 | 取引無し | 取引無し | 取引無し |
忘却の翼 | 9,680 | 3,500 | 29,001 |
黒百式 | 3,706 | 600 | 9,250 |
サファイア | 47,401 | 24508 | 86000 |
ブロンズ | 7,997 | 740 | 31,000 |
鱗光 | 19,446 | 1,700 | 44,100 |
グリーン | 133,666 | 81,000 | 169,000 |
極墨三色 | 53,000 | 22,500 | 106,000 |
2020年7月メダカ品種ごとの相場考察
王妃の相場
王妃に関しては、6月から安定して高い価格を維持しているようです。流通量と人気の高さが維持されており、極上の個体であれば最高で132,000円の種親も取引されております。
今後もしばらくは、人気が続くことが予想されます。王妃の神秘的な姿はぜひとも手に入れたいと考える方は多いのではないでしょうか。
王華の相場
王華は目に見えて流通量が増えたような印象がします。人気は未だに高いのですが最低価格が有精卵で1,100円、稚魚・若魚で4,100円とかなり手頃な価格まで下がってきている為、今後は更に値段が下がることが予想されます。
王華の美しいラメは、一度飼育してみたい品種ですね。
値段が下がるのを待っていた方は今がチャンスかもしれません。
月華の相場
月華の有精卵の価格は、今回調査した中で一番高く7,258円でした。稚魚についても20,715円と、王妃の次に高いことが分かります。
人気が高いのは勿論ですが、流通量が王華と比べて少ないのが値段が落ちていない理由なのかもしれません。
月華も王華に負けないくらい美しい品種なので、人気が高いのも頷けます。
忘却の翼の相場
忘却の翼は6月と比べ、有精卵は平均でも2,492円と手に入りやすくなっている事が分かります。
稚魚・若魚や親魚になると未だに30,000円以上の高額な取引が多いです。
その一部で1,300円で販売されていたりするので、今後は流通に伴い価格が下落していく可能性が高いのかもしれません。
黒百式の相場
黒百式は総じて価格が安くなってきているので、これまで手に入れることが出来なかった方にとっては買い時なのかもしれません。
成魚・種親でも最高で9,250円、平均だと3,706円とかなり安価で手に入るので、黒くかっこいい黒百式を購入するにはちょうど良い時期が来たと言って良いでしょう。
サファイアの相場
サファイアはSNSでも取引を見るほど流通しているようですが、種親や稚魚の場合は未だに高い価格を維持しているようです。有精卵は平均で2,842円とかなり手に入りやすくなっているので、気になる方は有精卵から購入してみるのも良さそうです。
ブロンズの相場
ブロンズについては種親クラスでも平均7,997円と全体的に価格の下落が目立ちます。調べてみたところ、固定率も高いようなので流通スピードが早かったのかもしれません。
それでも、極上の個体は31,000円と高い価格での取引は続いているようです。
年明けは高くて手の届かなかったブロンズですが、やっと手に入りやすい部類に入ってきたように見受けられます。
鱗光の相場
鱗光もブロンズ同様、全体的に価格の下落が目立つようです。極上種親については最も高い価格で44,100円という取引もあるようなので、個体の質によってはもう少し高い価格が続くのかもしれません。
有精卵については平均で828円というデータを見れば分かる通り、非常に手に入りやすくなっています。
グリーンの相場
7月に入って販売され始めた「グリーン」は流通量が圧倒的に少なく、なんと種親の最高価格が169,000円で取引されているようです。
有名なブリーダー垂水さんが作出された品種なので、今後多くのブリーダーの方が繁殖したい注目の品種なのかもしれません。
今現在は有精卵も稚魚も取引が無いので、本格的な流通はこれから期待できるのでしょう。
極墨三色の相場
最近、一部で取引されているのが「極墨三色」です。種親の最高価格はなんと106,000円と10万円を超えている注目品種の一つです。
錦鯉のような美しい三色に包まれた身体は、思わず欲しくなってしまう魅力があります。
稚魚であっても平均で2万円を超えてくるので、予算に余裕のない方は平均価格が3,666円の有精卵を狙っていくのが良いのかもしれません。
2020年7月メダカ市場の相場まとめ
黒百式・ブロンズ・鱗光は値下がり傾向
黒百式・ブロンズ・鱗光は流通しはじめてから時間が経ってきているので、値下がり傾向にあります。
一時期の人気からは少し落ち着いているように見えますが、美しい魅力には変わりありませんので、値段が高くて購入できなかった方は購入タイミングとして最適と言えるでしょう。
王妃・王華・月華・サファイアは手堅く、価格を維持
王妃・王華・月華・サファイアは依然として、人気が高く大きな下落は見られませんでした。
少し王華の価格が下がってきているようにも見えますが、高価格であることには変わりなさそうです。
王妃は流通から時間が経ってきたにも関わらず、特に高い価格を維持しているようです。人気に対して流通量が少ないのが要因かもしれませんが、今後も高い価格を維持することが予想されます。
これからは、グリーン・極墨三色の人気に期待
今月の相場調査で目についたのがグリーンと極墨三色の2種です。特にグリーンは最近有名ブリーダー垂水さんから流通し始めた品種なので、今後高確率で人気が出ることが予想されます。
極墨三色は、一部で人気が出てきているのか取引数も少しずつ増えつつ高価格で取引されています。この品種は錦鯉のような朱色、黒色、白色の3色で模様が付くため、綺麗な模様になるかは大きくならないと分かりません。
低い模様の固定率になることが予想されるので、流通が進んでも値崩れしにくい品種の一つと言えるでしょう。
以上、2020年7月のメダカ相場情報でした。
今月は新品種2種も相場を調べてみましたが、注目は続きそうですね。
皆さんも今後メダカを購入する上での参考にしてみてはいかがでしょうか?
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